新在家南町(しんざいけみなみまち)は兵庫県神戸市灘区の町名の一つで、同区東部旧・新在家村域の南部(国道43号および阪神高速道路3号神戸線以南)に相当する。

地理

東は浜田町と、南から南東は運河を隔て神戸東部第一工区の灘浜東町と、西は都賀川を隔て大石南町と、北西の一点で大石北町と、北は西から順に大石東町・新在家北町と、それぞれ隣接している。東から順に一~五丁目が存在する。沢の鶴、福徳永酒類、オエノンプロダクトサポート、白鶴酒造、月桂冠が工場を置く酒造地帯である。

歴史

新在家とは新しい村という意味で、全国に同様の地名がある。この新在家は古くは室町期より見られ、近世初期に大石村から分かれて東大石の海岸部分に拓かれた。江戸時代初期に新在家村と呼ばれるようになったが、都賀川を境に大石を西大石村、新在家を東大石村とも言ったという。

明治16年(1883年)7月、大石と新在家は連合戸長制により新在家組として1人の戸長を共有することとなった。そして明治22年4月、両村は合併して都賀浜村となり大正3年(1914年)7月に西郷町となる。

神戸市への合併後の昭和13年(1938年)、字走り出・東白浜・稲池・宮見附・若宮・鳥居先浜・西白浜・宮西・西浜が新在家南町となり、字日尾町・石原・宮見附・稲地・上田が新在家中町となり、昭和41年(1966年)の町名整理で新在家中町と入船町が消えた。

人口統計

令和2年国勢調査(2020年10月1日)における世帯数1,493、人口3,034、うち男性1,494人、女性1,540人。

脚注

参考文献

  • 神戸史学会 編『神戸の町名 改訂版』神戸新聞総合出版センター、2007年。ISBN 978-4-343-00437-6。 
  • 灘区役所広報相談課 編『灘区の町名』灘区役所広報相談課、1976年。 
  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 28 兵庫県』角川書店、1988年10月。ISBN 4-04-001280-1。 

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