春雨寺(しゅんぬじ)は、東京都品川区にある臨済宗系の単立寺院。
概要
1629年(寛永6年)、上山藩藩主土岐頼行の開基である。紫衣事件で沢庵宗彭は出羽国上山に流罪となったが、藩主の土岐頼行は沢庵を厚遇し、沢庵のために草庵を建てたのが起源である。
その後、沢庵が赦免されて、東海寺の住職になると、上山の草庵「春雨庵」を江戸に移転し、東海寺の塔頭とした。明治時代に東海寺から分離独立し「春雨寺」と改称した。
1948年(昭和23年)、臨済宗大徳寺派から離脱し、臨済宗系の単立寺院となった。
1992年(平成4年)、寺の建物を8階建てマンションに改築した。檀家に多大な負担を掛けさせられないという背景から、寺院維持費を捻出するために、マンション上層部を「賃貸集合住宅」として貸し出すことにしたという。
交通アクセス
- 大崎駅より徒歩10分。
脚注
参考文献
- 平野栄次 著『品川区史跡散歩 (東京史跡ガイド9)』学生社、1993年
関連項目
- 沢庵宗彭
- 東海寺
- 春雨庵
外部リンク
- 春雨寺




