新場駅(しんばえき)は、樺太大泊郡千歳村大字貝塚字新場に存在した鉄道省樺太東線の駅。南樺鉄道との連絡駅であった。現在はロシア鉄道極東鉄道支社サハリン地域部のダチノエ停留所(о.п. Дачное)である。
歴史
- 1926年(大正15年)
- 6月5日 - 樺太庁鉄道の新場仮信号場として開設。
- 9月1日 - 新場仮信号場廃止。
- 10月1日 - 南樺鉄道開通にともない、樺太庁鉄道の連絡駅として開業。
- 1943年(昭和18年)4月1日 - 南樺太の内地化により、鉄道省(国有鉄道)に編入。
- 1945年(昭和20年)8月 - ソ連軍が南樺太へ侵攻、占領し、駅も含め全線がソ連軍に接収される。
- 1946年(昭和21年)
- 2月1日 - 日本の国有鉄道の駅としては、書類上廃止。
- 4月1日 - ソ連国鉄に編入。ロシア語駅名は「ダチノエ・サハリンスコエ」。
現在の駅構造
単式ホーム1面1線のホームを有する停留場。駅員無配置で、駅舎は設けられておらず直接ホームに入る構造である。
駅名の由来
当駅の所在する地名からであり、地名は、付近の牧場が枯渇したために新たにこの地に設けられた牧場を「新場」と呼んだことからによる。
運行状況
樺太東線(1944年当時)
- 下りは、落合駅と敷香駅行きが各2本、上敷香駅行き、白浦駅行きと豊原駅行きが各1本であった。上りは大泊駅行き6本と大泊港駅行きが1本であった。
南樺鉄道(1940年当時)
- 昭和十五年七月一日訂補では新場駅と留多加駅との間を1日4往復していた。
現在
- ピャーチ・ウグロフ - ユジノサハリンスク間の近郊列車(Д2系気動車列車、コルサコフ方面1本・ユジノサハリンスク方面2本)が平日のみ停車する。
隣の駅
日本統治時代
- 鉄道省樺太鉄道局
- 樺太東線
- 貝塚駅 - 新場駅 - 中里駅
- 南樺鉄道
-
- 新場駅 - 江ノ浦駅
現在
- ロシア鉄道極東鉄道支社サハリン地域部
- コルサコフ-ノグリキ線
- エレクトリーチカ(各駅停車)
- ソロヴィヨフカ停留所 - ダチノエ停留所 - ミツレフカ駅
- エレクトリーチカ(各駅停車)
※朝に運行される6017列車はエレクトリーチカであるが、当停留所を通過する。
脚注
外部リンク
- ダチノエ停留所時刻表(ヤンデックス乗換案内)(ロシア語)




