広川インターチェンジ(ひろかわインターチェンジ)は、福岡県八女郡広川町にある九州自動車道のインターチェンジ(開発インターチェンジ)である。
概要
このインターチェンジは九州自動車道が開通した当初は存在せず、1998年に増設されたICである。
本IC設置前の最寄ICは、久留米ICまたは八女ICであったが、周辺に工業団地があり、国道3号の混雑の原因となっていた。これを回避し、周辺の交通を改善するために、福岡県と広川町などが出資した第三セクターの筑後中部地域開発(2005年に経営破綻)によって、国道に近い位置にある広川SAに併設される形で建設された。ただし、インターチェンジと休憩施設の相互利用は後述のとおり制限されている。
広川SAと併設していることもあり、正月・お盆・大型連休等には渋滞ポイントとして紹介される事がある。
広川町へのアクセスに便利なのは勿論のこと、八女市・筑後市北部や久留米市南部(久留米成田山・三潴町・城島町など)へのアクセスにも活用できる。
既に阪和自動車道(湯浅御坊道路)に広川インターチェンジ(1994年開業、ひろがわインターチェンジ))があったものの、名称区別は行われなかった(同様の例は東北自動車道と西名阪自動車道で被る郡山インターチェンジがある)。
広川SAとの相互利用
広川ICと広川SAは、構造上の理由から相互利用が制限されている。双方を同時に利用できるのは「上り線(鳥栖JCT方面)で、広川SAを利用した後、広川ICで降りる」場合のみである。ただし、2008年の下り線SAリニューアルを期に、高速道路外からの一般利用者用駐車場が整備された。駐車スペースは8台(従業員用を除く・土日祝日は従業員用も一般の利用可能)しかなく、狭隘な町道を通るが、IC入口交差点からICと反対の方向(ICで流出した場合は直進)に進み、高速道路本線と交わるトンネルの直前を右折、下りBS入口を通り越すとSAの裏手に駐車場がある。高速バス利用者用の駐車場も別に整備されている。
歴史
- 1973年(昭和48年)11月16日 : 鳥栖IC - 鳥栖JCT - 南関IC開通に伴い、広川SA供用開始。
- 1998年(平成10年)3月23日 : 広川IC設置。
道路
- E3 九州自動車道(10-1番)
料金所
- ブース数:6
入口
- ブース数:2
- ETC専用:1
- 一般・ETC:1
出口
- ブース数:4
- ETC専用:1
- 一般:3(うち自動収受機1)
バス停留所
上り線のみに設置されている。広川サービスエリアに併設されている下り線側停留所とともに、バス事業者では「広川」の呼称を用いる。
接続する道路
- 福岡県道84号三潴上陽線(バイパス)
この県道バイパスは以前は広川ICと国道3号を接続する約100 mの区間のみ供用されていたが、2008年6月三潴方面へ延伸し、延長約900 mとなった。久留米広川新産業団地付近の広川町道を経由し福岡県道86号久留米筑後線まで全経路2車線で接続する。
周辺
- 広川工業団地、久留米広川新産業団地
- 八女古墳群、岩戸山古墳
- 福岡運輸支局久留米自動車検査登録事務所
- 久留米成田山
- 久留米工業大学
隣
- E3 九州自動車道
- (10)久留米IC - (10-1)広川IC - 広川SA - (11)八女IC
関連項目
- 日本のインターチェンジ一覧 は行
- 西日本高速道路(NEXCO西日本)
外部リンク
- 西日本高速道路株式会社
- 九州支社
- 福岡県 八女県土整備事務所
- 広川町




