旅順港(りょじゅんこう、中国語: 旅顺港)は中国遼寧省大連市旅順口区にある港で、古くからある旅順軍港に対して、旅順新港も作られている。

旅順軍港

旅順軍港(北緯38.802016度 東経121.266086度 / 38.802016; 121.266086)は清朝により北洋艦隊の基地として威海衛(本部)と共に1890年代に建設された。旅順市街地から南にあり、渤海から老虎尾(左)と黄金山(右)に守られた旅順湾へ入ったところにある。

1894~95年の日清戦争で攻防戦があり、三国干渉後にロシア海軍の管理下になり、1904~05年に日本海軍の管理下へ移る。1945からはソ連海軍管理下に移り、1955年に中国へ返還されている。

中国人民解放軍海軍(副)司令部は同じく旅順湾に面した旧制旅順高等学校跡にある。

旅順軍港の交通

ハルビン~大連鉄道の旅順支線の旅順駅があり、旅順湾へ引き込み線がある。

旅順新港

上記の旅順軍港が民用に使えないので、旅順口区が解放されて経済が発展するにしたがって、旅順新港(北緯38.8165342度 東経121.1346303度 / 38.8165342; 121.1346303)が20世紀末・21世紀初頭に開鑿・使用開始された。旅順市街地から西にあたる、渤海の羊頭湾に面しており、山東省煙台港以外の比較的小規模の港(蓬萊区・東営市・竜口市など)への交通に使われていて、埠頭は大連地下鉄12号線(別名:大連202路延伸線)の旅順新港駅向かいの待合ビルから5分ほど歩くところにある。

新港のすぐ北には山東省煙台への渤海鉄道フェリーの埠頭が完成している。 新港の近くには、大連機関車・車両(満鉄の沙河口工場の後身)などが移転した旅順開発区がある。

旅順新港の交通

大連地下鉄12号線の終点である旅順新港駅が完成している。車両用には、土羊高速公路(大連市甘井子区土城子村から旅順口区羊頭窪まで、一般道路も含めて全長56.77km)が2008年に完成して、現在の瀋海高速道路(瀋大高速道路)あるいはG202国道(旅順北路)からのアクセスに利用できる。

大連市の他の港

遼東半島の南端にある大連市は三方を海に囲まれており、他にいくつかの重要な港がある。

  • 大連港、大連新港(大連経済技術開発区)
  • 金州港(金州区)
  • 渤海鉄道フェリー

関連項目

  • 大連港
  • 旅順軍港
  • 旅順新港

脚注

外部リンク

  • 旅順新港港務公司(管理会社)

日露戦争-第二回旅順口閉塞作戦

海図アーカイブ

日中(明治37年) 日本軍が攻め落とした旅順港(清国) ジャパンアーカイブズ Japan Archives

1904年《旅順港防备图》_历史地图网

旅順港 Lüshun Port JapaneseClass.jp