グランド通停留場(グランドどおりていりゅうじょう)は、高知県高知市にあるとさでん交通伊野線の路面電車停留場。
歴史
当停留場は1904年(明治37年)、乗出停留場(のりだしていりゅうじょう)の名で開業した。とさでん交通の前身である土佐電気鉄道によって伊野線(当時は本町線と称した)が開業したときより存在する停留場で、当時の路線は堀詰停留場から当停留場までだった。路線は2年後の1906年(明治39年)に乗出停留場から鏡川橋停留場まで延伸。停留場名がグランド通になった時期は不詳だが、1952年(昭和27年)以前とされる。
年表
- 1904年(明治37年)5月2日:土佐電気鉄道本町線の堀詰 - 乗出間の開通に伴い、乗出停留場として開業。
- 1906年(明治39年)10月9日:乗出から鏡川橋までの延伸開通により中間駅となる。
- 1952年(昭和27年)以前:グランド通停留場に改称。
- 2014年(平成26年)10月1日:土佐電気鉄道が高知県交通・土佐電ドリームサービスと経営統合し、とさでん交通が発足。とさでん交通の停留場となる。
停留場構造
グランド通停留場は伊野線の併用軌道区間にあり、道路上にホームが置かれている。ホームは2面あり、東西方向に伸びる2本の線路を挟み込むように配置される。ただし互いのホームは交差点を挟んで東西にずれて位置しており、東にはりまや橋方面行きのホームが、西に伊野方面行きのホームがある。伊野方面行きのホームは升形、はりまや橋方面行きのホームは本町五丁目に位置する。
停留場周辺
かつての停留場名である「乗出」は、土佐藩で正月に行われていた騎馬閲兵行事「御駆初」(おのりぞめ)が当地を起点としていたことに由来するとされる。いっぽう「グランド通」は当地から南北に伸びる通りを指し、これを南へ行くと鏡川を越えて高知市総合運動場(旧・高知市営グランド)に行き当たる。
隣の停留場
- とさでん交通
- 伊野線
- 県庁前停留場 - グランド通停留場 - 枡形停留場
脚注
参考文献
- 土佐電鉄の電車とまちを愛する会『土佐電鉄が走る街 今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2006年。ISBN 4-533-06411-6。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧




