ステファノス (Staphanos) は、日本の競走馬。主な勝ち鞍は2014年の富士ステークス。馬名の由来は冠(ギリシャ語)。
経歴
2歳(2013年)
7月の中京競馬場芝1600m戦でデビューする。単勝2番人気に推されるも4着に敗れる。このあと11月の京都の2歳未勝利戦での2着を経て12月の阪神で初勝利を挙げる。
3歳(2014年)
年明けの京都の白梅賞は後方から追い込んだが5着。次のつばき賞では重馬場ながら日本ダービー馬の全弟らをまとめてかわして2勝目を挙げる。3月の毎日杯では直線で一旦先頭に立ったが、マイネルフロストに交わされての3着。その後、皐月賞に出走して5着と健闘する。 ダービーデーの前日に出走した白百合ステークスでは後方から鋭い脚を使って3勝目を挙げてオープン入りを果たす。
3か月の休養を挟んで、秋の始動戦に選んだのは新潟のセントライト記念。後方からの追い込みに懸けたものの、ハナ差4着で菊花賞の優先出走権を逃す。このことにより、次に選んだのは東京のマイル戦である富士ステークス。後方待機から上がり3ハロン32秒9の豪脚を使い、直線での混戦から抜け出したシャイニープリンスを捉えて待望の重賞初制覇を果たした。
また、富士ステークスを勝利したことにより、マイルチャンピオンシップへの優先出走権を獲得したが、調教師の藤原英昭が「2000m前後で競馬をさせたい」という意向からマイルチャンピオンシップへは向かわず、ノーザンファームしがらきに放牧に出された。
4歳(2015年)
年明け初戦は中山記念から始動。ヌーヴォレコルト、ロゴタイプに次ぐ3着と好走した。その後、香港のシャティン競馬場で行われるクイーンエリザベス2世カップの招待馬に選出され、受諾。レースではブレイジングスピードの2着に好走した。秋は毎日王冠から始動したが、エイシンヒカリの7着に終わる。続く天皇賞(秋)では10番人気と低評価であったが、ラブリーデイの2着と好走する。暮れの香港カップは10着と惨敗し、この年を終える。
5歳(2016年)
6月の鳴尾記念で復帰し、サトノノブレスの2着と好走する。宝塚記念と毎日王冠は共に5着に敗れるも、天皇賞(秋)と香港カップでは3着と健闘し、存在感を見せつけた。
6歳(2017年)
3月の金鯱賞から始動したがヤマカツエースの6着に終わる。その後、この年からG1に昇格した大阪杯では7番人気と評価を落としていたが、キタサンブラックの2着に入る。この後、久々のマイル戦となった安田記念に出走するも7着に終わる。秋に入り、オールカマーでは2着に入るも、天皇賞(秋)は不良馬場がこたえて10着、香港カップは4着という結果に終わる。
7歳(2018年)
7歳シーズンとなった2018年は5戦するが、いずれも着外に終わる。2019年1月13日付で競走馬登録を抹消、ニュージーランドワイカトゴートンロードのノヴァラパークスタッドで種牡馬入りし繋養生活を開始する。
競走成績
種牡馬時代
2019年から、ニュージーランドワイカトゴートンロードのノヴァラパークスタッドで種牡馬として繋養生活を開始した。
2020年には初年度産駒が誕生した。
2023年には初年度産駒のPignanがマナワツサイヤーズプロデュースステークスを制し、G1初勝利を挙げた。
血統表
- 祖母ゴールドティアラは2000年マイルチャンピオンシップ南部杯などダート重賞5勝。その半弟にクイーンエリザベス2世ステークス優勝馬Poet's Voiceがいる。
- 従兄弟にジュンブロッサム(2024年富士ステークス)。
脚注
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- Novarapark Stud Staphanos(英語)
